国内・外国特許出願・申請と商標登録の東京都新宿の国際特許事務所、電気・電子・光学・ソフトウェアに強い弁理士

画像認識の特許

画像認識の特許

画像認識と一言で言っても対象とする画像によって対象は幅広いです。
結構昔から取り組まれていたのは、文字認識(OCR)かなと思います。
最近では顔認証なんかが話題になってきて、指紋認証なんかと合わせて、
個人認証のための技術として進んできているように思われます。
画像認証なんて言い方もあるようです。
スマートフォンが普及してきたのに伴い、スマホでも用いられる技術も
開発が進んでいるかなと思います。

特許申請の手続きについては「国内特許出願」を参照下さい。

2015年1月1日から8月31日までの特許公報掲載分で、
「画像認識」で検索したら83件出てきました。
会社別でいうと、キヤノン、富士通、カシオなど
大企業が多いのは画像処理の特許と事情は似ていますが、
クレームの末尾表現のさや寄せがある表現がないので、
若干ばらつきは見られます。
定型表現で検索すると同じ会社ばかり検索結果に出てきますが、
そこから外れると一気にバリエーションが豊かになります。
要するに漏れがあるということなんですが、まあざっくりとした
傾向をつかむための検索とご理解ください。

画像認識特許のカテゴリー

画像認識というと消費者向けを想像しやすいですが、
検索結果から言うと、思ったより車載関係が多い印象です。
ITS関連で撮影して画像を認識等はだいぶ前からあります。
ドライバー支援に適用するなんて方向性なんかだと、Googleなんかも
力入れてそうです。人工知能の特許出願にも発展しそうです。

で、画像をどのように認識するかというと、特許的な観点で見る限り、
結局はパターン認識の積み重ねということなのかなと思われます。
特徴量を抽出して、テンプレートと照合してどのパターンに
当てはまるかの判定要素の積み重ねです。
データ量が増えていくごとに学習させることによってアップデート
というところまでは大体同じ傾向があるかと思います。

ピクセル、画像そのものの並びを解析する方法もあると思いますが、
画像の圧縮でも見られるような信号としてとらえて周波数解析したりとか、
いろんな手法がある通り、いろんな側面から画像のパターンを解析します。
音声解析のようにノイズ除去なんかもやったりするでしょう。
そのためにエッジを抽出したり、大まかには似た感じになります。

ただ、画像をスキャンする装置の性能や環境によって得られる画像自体
の性質上、正確に解析したところで正確に認識できるわけではありませんし、
画像を解析して認識する目的の範囲内での識別ができれば十分となります。
文字認識であれば文字を特定できれば良いですし、顔認証ならその顔が
誰かが分かりさえすればよいわけです。
画像のパターンとその判定結果をすり合わせるという程度の
細かい技術の積み重ねという側面があるとともに、そういう細かい
内容で特許申請・出願が大量にされているという側面があります。
この辺は画像処理の特許と大体事情は同じになります。

特許の場合その辺を粗く括るような側面もあることから、
広く見るとどの用途でも大体同じことやってるよねということがあります。
では技術を細かく見るとどうなるかというと、技術者の方にお聞きすると、
その辺は全部ソフトに入れてしまって処理、ということになりがちです。
しかしその辺も、特許申請・出願では簡単でも記述しなければなりません。

医療機器技術の特許との比較

梅澤国際特許事務所の担当弁理士は医療機器関連の特許を取り扱って
きたことが多い関係上、医療画像の認識・識別関連の特許も扱ってきました。

医療では用いるモダリティによって取得される画像の傾向も出てきますし、
画像自体も人体であるという縛りがあることから、
画像を認識していくうえでやはり傾向は出てきます。
人体と簡単に言っても、体内の臓器と目では全然違います。
臓器にしても心臓と腎臓では違います。
それでも傾向に沿って解析判定する、という点では他の分野と
本質的には変わらないものと思われます。

画像認識は画像処理と違って基本的には画像を加工編集する処理
ではないのですが、画像認識の特許画像処理の特許
ごっちゃになって扱われる傾向はあります。

ソフトウェア特許としての取り扱い

そして、結局つまるところソフトウェア技術である訳なので、
ソフトウェア特許のくくりで取り扱われ、審査もされます。
このソフトウェア特許の取り扱いが、機構的構造的なものとは
違って審査上の取り扱いが結構揺れるのです。
見方によってはビジネスモデル特許とほとんど変わらない面があり、
10数年前は日本で特許審査が厳しかったものの今はそうでなく、
現在では米国アメリカで結構難しい扱いになっています。
対応の巧拙によって特許になるかならないか、
そして権利が適切なものになるかならないかは大きく左右されます。

梅澤国際特許事務所の弁理士は、このような画像認識についても、
適切に理解した上で受任することが可能ですので、
国内特許出願外国特許出願をはじめ、お気軽にご相談下さい。

特許申請の手続きについては「国内特許出願」を参照下さい。

画像認識特許の事例・具体例

「画像認識」というキーワードで特許成立案件を検索したところ、
カーナビなどの車両関係の特許が数多く見つかりました。
画像認識技術そのものを紹介するのは説明するのも、
読んで理解するのもなかなか大変だと思いますので、
応用技術的な特許を紹介いたします。

【特許番号】特許第6037791号
【登録日】平成28年11月11日(2016.11.11)
【発明の名称】画像認識装置、画像認識方法、プログラム、及び記録媒体
【出願番号】特願2012-251806
【出願日】平成24年11月16日(2012.11.16)
【特許権者】三菱重工メカトロシステムズ株式会社

権利範囲は以下の通り。
【請求項1】
画像の中から車番プレートの領域を抽出する画像認識装置であって、
前記車番プレートに使用され得る文字の輪郭線の方向のうち所定の存在率のしきい値
よりも高い存在率の輪郭線の方向と、前記画像の各座標におけるエッジの方向との
ずれ量が、所定のずれ量のしきい値よりも小さい場合に、当該座標に対して
点数を付与して当該座標におけるエッジの方向を評価するエッジ方向評価部と、
前記エッジ方向評価部が付与した点数の分布に基づいて、前記画像の中から
前記車番プレートの領域を抽出する車番プレート領域抽出部と
を備える画像認識装置。

【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、車番認識システムにおいては、対象車両が増大している。
そこで、車番認識システムにおいては、より高速に車番を認識するために、
文字を切り出すべき車番プレートの領域を、より高速に抽出することが求められている。

ITSなんかでは、ナンバープレートを撮影して文字認識するのですが、
その前段階として、ナンバープレート部分を適切に抽出する必要があります。
その正確な切り出し技術に関する内容です。
車番プレートの画像を認識する技術ですね。

車番プレートのエッジ部分は別にして、文字の輪郭を見るのだそうです。
そして、輪郭線をスコアリングして文字自体から車番プレートの範囲を
認識するという内容のようです。

明細書本文で言い換え表現がされています。

【0061】
以上、説明したように、第1の実施形態に係る画像認識装置110は、
車番プレートに使用され得る文字の輪郭線の方向のうち所定の存在率の
しきい値よりも高い存在率の輪郭線の方向と、画像の各座標における
エッジの方向とのずれ量が、所定のずれ量のしきい値よりも小さい場合に、
その座標に対して点数を付与してその座標におけるエッジの方向を評価する。
そして、画像認識装置110は、付与した点数の分布に基づいて、
画像の中から車番プレートの領域を抽出する。

どうスコアリングするか、というウェイトについては
設計事項になってきますので、ある程度ぼかしていますが、
どのパラメータに着目することにより、
どのようなアウトプットを得るか、という観点は
特許を取得する上で重要になってくると思われます。

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